三月新橋演舞場夜の部(2回目)

kenboutei2011-03-26

歌舞伎初観劇者同伴で、夜の部2度目。
『浮舟』最後の一幕から入ったのだが、結局は、この幕だけで十分であったということがわかる。吉右衛門の台詞は、ようやくスムースになっていた。浮舟の寝所に入り込もうと、勢い良く進むが、柱をぐっと掴んで一旦止まるところが、匂宮の逡巡がよく出ていて、良かった。動から静へ身体を移行させる形も、吉右衛門ならでは。
『筆幸』昔の松緑のビデオを観直したのだが、かなり幸四郎は改変しているのだなあ。「身投げ」のところも、お雪の目が見えるなんてことにはなってなかった。(かなり大きな改変なのに、今まで気がついていなかったとは、あんまり身を入れて観ていなかったということか。)
『吉原雀』これは、今回も良かった。