9月新橋演舞場・昼の部

kenboutei2013-09-16

『御浜御殿』
三津五郎休演により、橋之助の綱豊卿、翫雀富森助右衛門
橋之助は、甲の声が一本調子で不自然。けっして下手ではないが、聞いていて陶酔できるトーンではない。ニンではないと思った。
翫雀も平凡。
壱太郎のお喜世、魁春の江島、我当の新井白石
やはり三津五郎の綱豊卿を観たかった。
『男女道成寺
橋之助、孝太郎。
長唄常磐津との掛け合い。狂言師の時に常磐津が入る趣向(と、思う)。
橋之助の踊りはそれほど面白くないが、当て振りはわかりやすい。
孝太郎の花子は初めて観る。丁寧な踊りに感心。
道成寺モノではあるが、「男女道成寺」だと、鐘への恨みがわかりにくい。特に狂言師の方は全く執着がない。孝太郎は、顔つきは相当恨みを抱いている表情だったが、何に恨んでいるかが不明だ。
『河内山』
いつもの幸四郎。啖呵が啖呵にならず、爽快感に乏しい。
北村大膳は錦吾で、「大男、〜」ではない方で揶揄われる。
それにしても幸四郎、昼も夜も坊主役とは。