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久しぶりにKindleストアを覗いていたら、色々欲しくなって、つい何度もクリックしてしまった。歌舞伎とをどり作者: 折口信夫発売日: 2013/10/21メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る→0円 歌舞伎劇の将来作者: 岸田国士発売日: 2012/09/13メディア: …

六代目

久しぶりの、リアルタイム更新。六代目。といっても、菊五郎でも歌右衛門でもない。 新しく購入した、ノートブックのことである。APPLE MacBook (1.2GHzデュアルコア Intel CoreMプロセッサ/12型/8GB/512GB/USB-C/スペースグレイ) MJY42J/A出版社/メーカー: …

2月歌舞伎座 昼・夜

昼の部 『心謎解色糸』通し 花形役者での南北通し。良い企画。 お祭左七と半時九郎兵衛の二役を染五郎、本庄綱五郎を松緑、芸者小糸に菊之助、七之助が糸屋の娘お房と九郎兵衛女房お時の二役。松也の山住五平太、米吉の芸者小せん、萬太郎の廻し男儀助など。…

正月新橋演舞場 海老蔵の景清

海老蔵の『壽三升景清』。 歌舞伎十八番のうち、景清が出てくる『関羽』、『鎌髭』、『景清』、『解脱』の四つを一つにまとめた通し狂言。着想は面白く、また海老蔵には陰りを内面に秘めた(四代目團十郎のような)景清が良く似合うのではないかと、以前から…

正月国立劇場

『三千両初春駒曳』 正月恒例の菊五郎劇団復活(新作)狂言。原作は辰岡万作『けいせい青陽鷦』。信長死後の後継者争いを題材にしたもの。 序幕はいきなり高麗の国から始まったので驚いたが、全体的には筋を通すのに精一杯で、話の面白さはあまりなかった。…

正月歌舞伎座 昼夜

昼の部 『時平の七笑』 我當の時平。正月にテレビ中継を見た時より笑い方には元気があった。幕が閉じきり、少し間があって、また笑う。観客も受けて拍手が起こる。 道真は歌六。花道引っ込みは、教え子に囲まれながら。前もそうだっかな。 由次郎の希世、進…

新春浅草歌舞伎 一部・二部

今年の初芝居は浅草から。一部二部通しで観る。 第一部 お年玉挨拶は猿之助。終始舞台上から様式的に。初日ゆえか、猿之助にしては珍しく、言葉に詰まったり、噛んだりしていた。 『義賢最期』 愛之助の義賢、壱太郎の小万、橘三郎の九郎助、吉弥の葵御前。 …

12月国立劇場 忠臣蔵外伝

2ヶ月連続の『仮名手本忠臣蔵』で話題の歌舞伎座に対し、国立は『忠臣蔵』の外伝で挑む。企画としてはまずまずだが、吉右衛門一座だけでは、やはり分が悪かった。 『主税と右衛門七』 隼人の主税、歌昇の右衛門七、歌六の内蔵助、米吉のお美津。討入前夜を…

12月歌舞伎座 『忠臣蔵』通し 昼夜

2ヶ月連続の『仮名手本忠臣蔵』通し。先月と同じ場割で。 今月は幸四郎、玉三郎、染五郎、海老蔵、菊之助、七之助、獅童ら。世間的に知名度の高い役者が揃った分、今月の方が人気なのは、口上人形時の拍手と団体客の多さでわかる。(日曜日だったが、自分の…

初めての京都南座顔見世 昼の部

梅田から阪急線で河原町。1時間かからず390円。3階の一番前だが、1万5,000円。10時30分スタート。 『日招ぎの清盛』 正式外題は『厳島招檜扇』。 我當の清盛。台詞が長くなると、声量が落ち、聞き取りにくくなる。体力的に限界か。清盛は以前見た公家…

初めての京都南座顔見世 夜の部

大阪で海遊館見学後、京阪電車で京都へ。 初めての京都南座。もちろん、その顔見世興行も初めて。1等席で2万5千円(!)。全体的に狭い劇場(内も外も)。 猿之助、中車、猿翁の襲名披露。仁左衛門休演、梅玉出ずっぱりの奮闘。 今日は夜の部を観る。 『…

11月明治座夜の部

明治座は、夜の部のみ観劇。 獅童を芯に、猿之助以外の澤瀉屋、松也など。昼の部では秀太郎が上置きだが、夜の部では出演していない。 『毛抜』 獅童の弾正。團十郎の生前時に教わったそうだが、悪い癖もそのまま教わった感じ。そこに獅童独特の現代的生臭さ…

11月国立劇場 「伊賀越」通し

『忠臣蔵』通しで沸く歌舞伎座に対し、国立劇場は、藤十郎ファミリー中心で『伊賀越道中双六』の通し。 無人の一座でどこまでできるかと思ったが、案外の上出来で面白かった。いつもの「沼津」の前に、「行家屋敷」、「饅頭娘」、「奉書試合」がつく。沢井股…

11月歌舞伎座 忠臣蔵通し 昼夜

新しい歌舞伎座で、ようやくの『忠臣蔵』通し。 来月も配役を替えて2ヶ月連続での『忠臣蔵』という趣向で松竹役者総出だが、同じ2ヶ月連続なら、二段目や九段目、十段目もかけたり、『四谷怪談』と合せたりなど、もっと工夫の余地があるだろうに。 菊五郎…

10月大阪松竹座 夜の部

『夏祭浪花鑑』 愛之助の団七による上方演出との触れ込みだったが、「鳥居前」の衣装も首抜き、「三婦内」も一杯道具と、いつもの東京バージョンとあまり変わるところなく、どこが上方演出なのか、わからなかった。ただ、初めて観る「道具屋」や、頻繁にはや…

10月歌舞伎座 夜の部

『木の実・小金吾討死』 『すし屋』 仁左衛門の権太、秀太郎の小せん、梅枝の小金吾、東蔵の若葉の内侍、歌六の弥左衛門、孝太郎のお里、竹三郎のお米。時蔵の維盛、我当の梶原。 仁左衛門は右肩の腱板断裂で来月からしばらく休演。今も右腕はほとんど使えな…

10月歌舞伎座・昼の部

今月は昼夜で『義経千本桜』の通し。菊五郎劇団、吉右衛門一座、藤十郎、仁左衛門、梅玉等勢揃い。それぞれの持ち役を分担しているので、通し狂言としての統一性は薄いけれど、各幕充実の舞台で、現代歌舞伎の一つの水準を示していたと思う。 『鳥居前』松緑…

10月国立劇場

無人の幸四郎一座。当日券二階最前列ど真ん中で観る。 『一谷嫩軍記』 「陣門」、「組討」は、退屈でうとうと。染五郎の小次郎は、花道の出から精彩を欠く。すっきりとせず、野暮ったい。台詞の調子も悪い。ニンに合う役かと思っていたが、期待外れ。 笑也が…

9月歌舞伎座昼・夜

若手花形が昼夜奮闘。 昼の部 『新薄雪物語』 この座組では到底無理と思っていたのだが、熱演により傑作となった。杮落とし公演における収穫の一つ。 特に松緑・菊之助・染五郎での「合腹」が素晴らしかった。吉右衛門、芝翫、幸四郎らのような芸の深みを堪…

9月新橋演舞場・昼の部

『御浜御殿』 三津五郎休演により、橋之助の綱豊卿、翫雀の富森助右衛門。 橋之助は、甲の声が一本調子で不自然。けっして下手ではないが、聞いていて陶酔できるトーンではない。ニンではないと思った。 翫雀も平凡。 壱太郎のお喜世、魁春の江島、我当の新…

新橋演舞場9月・夜の部

『不知火検校』 幸四郎。案外と面白かった。 幸四郎の富の市、腹の底からの悪。ぴったり。不知火検校になってからが特に良かった。やはり幸四郎は新作向きの人。もっとも、宇野信夫の言うところの、「善人そうに見えるが実は悪」という意味での魅力はない。…

8月歌舞伎座 納涼歌舞伎

恒例の納涼歌舞伎も歌舞伎座に帰って来た。ただ、そこに勘三郎がいないことを思いつつ、通しで観る。 第一部 『野崎村』 福助のお光。 全体的に過剰表現を抑え気味で前回よりはマシになっていた。(しかし、時々その地が出てしまっていたが) 尼になってから…

竹三郎の会

大阪、国立文楽劇場にて「傘寿記念 坂東竹三郎の会 〜四世尾上菊次郎三十三回忌追善〜」を観る。二日興行の二日目夜の部、すなわち千秋楽。過去にも珍しい演目を出して定評のあった「竹三郎の会」を観るのはこれが初めて。プログラムによると今回で最後とか…

市川海老蔵ABKAI〜えびかい

海老蔵の第1回自主公演、シアターコクーン。 『蛇柳』 歌舞伎十八番の復活モノ。二代目松緑も手掛けていない演目だけに(戦後直後に東劇で演じられた記録があるが)、多少の期待はあったけれども・・・。 松葉目ものならぬ、柳葉目もの(?)構成的には『土…

7月大阪松竹座

大阪松竹座へ。夜の部を観る。 『曽我物語』 我當親子、翫雀、薪車、上村吉弥。 討ち入り前の、曽我兄弟の会合。 十郎に翫雀、五郎が進之介。我當は異父兄、薪車は末弟で出家している。4人兄弟だったのか。 とりとめもない話で、全体が埃鎮めのような一幕。…

7月歌舞伎座 昼・夜

新しい歌舞伎座での「花形夏芝居」二題。 昼の部 『加賀見山再岩藤』 松緑奮闘。鳥井又助が立派。立ち姿が様になってきた。両手を広げる様など、形になるところも見栄えがする。台詞はまだ少し舌足らず感あるが。一方、岩藤の方は、面白くない。 染五郎、菊…

6月歌舞伎座第三部再見 海老蔵復調の『助六』

今月二度目の第三部。 海老蔵の助六が、初日に比べて大いに良くなっていたのに驚いた。 特に、あの耳障りであった甲の声の発声が改善され、初期の海老蔵の頃に戻っていたのが喜ばしい。 きっと誰かの指摘や指導があったのかもしれない。かなり意識的に高音部…

6月歌舞伎座 一部・二部

圧倒的に、一部の方が面白かった。 第一部 『鞘當』橋之助の不破、勘九郎の山三、魁春の留女。客入り優先のためか両花道ではなく、花道と上手からの登場。(新しい歌舞伎座で、両花道を使うのはいつのことだろう?) 橋之助の不破、笠を被っている時の所作が…

六月歌舞伎座・第3部 『助六』初日

初日。会社帰りに三部だけ観る。 『鈴ヶ森』梅玉の白井権八、幸四郎の幡随院。 梅玉の権八は、鶸色の着物は似合っていたが、台詞や動きの色気に乏しい。幸四郎の幡随院も台詞廻しが難。声の調子だけは良いが、ごにょごにょと何を言っているかわからず、眠気…

五月歌舞伎座第三部

『石切梶原』吉右衛門の梶原、菊五郎の大庭、又五郎の俣野、歌六の六郎太夫、芝雀の梢。 吉右衛門の梶原、花道の出がヨタヨタした感じだったのは、前回同様。しかし、花道七三で、大庭や俣野に声を掛けられ、「しからばごめん」と声を張るところの爽快感が見…