『逆襲大蛇丸』

引き続き、『忍術児雷也』の続編、『逆襲大蛇丸』。ヒットした活劇映画の続編のタイトルに、「逆襲」がつくのは、『ゴジラの逆襲』から『スター・ウォーズ　帝国の逆襲』まで、映画の王道。
前作と同じ年にすぐ作られているが、前作よりも映像がクリアで、金もかけている様子は、冒頭の数分でわかる。
監督は加藤泰。（前作は、萩原遼との共同監督だった。）
児雷也（蝦蟇の友右衛門）に破れた（というか、本当はナメクジに負けたのだが）大蛇丸の田崎潤が、再び暴れ回る。新たに女盗賊も登場し、ミュージカル風の場面もあったりする。
大谷友右衛門は、今回は女形はないが、傀儡師の格好で、一人遣い人形を手に、踊りを披露してくれる。
吊り橋が大蛇に変身するという、イマジネーション溢れる特撮場面や、新倉美子が長刀を振り回し、敵の首を斬りとばしたり、勢いある続編映画の楽しさがあった。
ラストは、田崎潤と友右衛門の、屋根の上での忍術合戦。蛙は蛇に勝てない運命なので、児雷也は大蛇丸に苦しめられるのだが、ナメクジ（利根はる恵）が忍術を無力にする刀も駆使して加勢、大蛇丸は空中へ逃げて行く。
自分の力で勝ったわけでもないのに、満足気に笑う友右衛門なのであった。
・・・観客は、二作とも、少なかったなあ。

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