『地球防衛軍』
休日も京橋。今日は『地球防衛軍』。初見。
昭和32年の作品だが、特撮の完成度は、昨日観た昭和38年の『海底軍艦』より、高かったように思う。
特に映画前半の、モゲラの場面は秀逸。木造家屋や山村の極めて日本的な風景の中を、悠然と進む金属製のロボットのコントラストが絶妙で、その映像センスに痺れる。
二度目に登場した時は、あっけなく壊されてしまうのも面白い。
ストーリー展開は、ミステリアンと防衛軍の攻防にもたつき感があり、途中不覚にも眠ってしまった。
とはいえ、宇宙人侵略テーマに本格的に挑み、志村喬、平田昭彦、佐原健二らお馴染みの役者が存分に活躍しており、前年の『ラドン』、昭和36年の『モスラ』と、東宝特撮映画の最も充実した時期の一作として、充分納得できるものであった。
『ゴジラ』のヒロイン、河内桃子が、カラーで観られたのが得した気分。
白川由美の入浴シーンもある。
土屋嘉男がミステリアンの総統役だったようだが、観ている間はまずわからない。翻訳機を介しての会話は、よく考えていると思った。
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