銀座の夜の不覚

先週の出来事。
会社の飲み会が終わり、まだ飲み足りなかったので、(最近の悪い癖だが)一人で店をハシゴ。
カウンターでママさんの愚痴を聞いたり、痴話話をしたりして、おそらく午前3時頃、席を立つ。
そして、店を出たところからの記憶が覚束ない。
・・・気がつくと、歩道のベンチ(?)に腰掛けている。
・・・なんだかアジア人風の女性と口論のような感じになっている。
・・・無理矢理帰ろうとすると、その女性がカバンを忘れていると言って、自分に返してくれる。
・・・タクシーに乗り込む。
タクシーの中でハッとして、財布の中味を確認。(ここからの記憶ははっきりしている。)
金がない。
レシートやクーポン券、会員券などはそのままで、見事に札ビラだけがなくなっている。
数枚のクレジットカードはそのまま残っていた。
財布とは別に、ズボンのポケットに入れていた金は無事で、それでタクシー代を払う。
・・・翌朝、とても会社に行ける状態でなく、そのまま休む。
昼過ぎに起きて、改めて財布を確認。
金はともかく、カードが心配で、念入りに、一枚でも盗まれていないかチェック。どうやら大丈夫の模様。
そういえば、眼鏡もなくなっている。(こっちの方がショックだ。)
一体、何をやっていたんだろう。
ほとんど記憶はないのだが、おそらく店を出て、タクシー乗り場へ行こうとする間に、女性に声をかけられ、グデングデンの酔っぱらいオヤジは、いいカモにされたのだろう。(女性は二人いたかな。いや、一人だけだったかな。長い黒髪の女性の映像が、かすかに残っているのだが・・・)
カードが全部無事だったのと、大事な手帳が入っていたカバンを返してくれたのは、不幸中の幸いではあった。
もう20年近く銀座で飲んでいるが(そして記憶の残っていない夜も無数にあるが)、こういう経験は初めてのことである。
被害といえば被害だが、全くの身から出た錆、自業自得の結末であり、自戒をこめて、ここに記す。
・・・情けないね。