またまた『時をかける少女』

kenboutei2006-11-10

気がつけば銀座テアトルシネマのレイトショーでかかっており、今宵が最終日だったので、午後9時に退社して赴く。これで3回目。最初は新宿、次は渋谷、そして銀座と、数少ないフィルムをあちこちで使い回しているようで、まさに「街をかける映画」。
3回目ともなると、タイムトラベルの矛盾がいやでも目につくが、しかし、それはこの青春映画の価値を些かも下げない。むしろ、繰り返し観る度に、真琴への思いがどんどん強まっていく。
前回ほど号泣しなかったが、未来人との別れの過程で、涙はやはり抑えられない。
真琴が「私が何とかする」と言って、タイムリープを繰り返しては失敗しているシチュエーションは、お笑い芸人のコント・ネタの構造と同じであることに、今回気がついた。(真琴は一人でボケとツッコミをしているようなものだ。)
ラストの、未来人が真琴の耳元で囁く台詞と、その後の真琴の表情と返事は、思い出すだけで涙。アニメ史上、いや映画史上に残る名シーンであることを、改めて確認。
東京ではまだ六本木で上映しているが、この街にはあまり近づきたくないので、これで映画館での鑑賞は一旦終わりかな。
次はDVD。早く出てほしいなあ。(映画館のない田舎に住む、中学生の姪っ子にも贈りたい。)