『ゴジラの逆襲』

kenboutei2006-06-11

ゴジラ』大ヒットの後、半年足らずのうちに作られた続編。
過去に劇場で観た時は、ヒット作の続編によくあるつまらなさを感じたのだが、今回久しぶりに観直してみると、案外面白かった。
ゴジラアンギラスの大阪での死闘もさることながら、本編のドラマがしっかりしている。
主人公小泉博(クイズ・グランプリ!)がパイロットとして勤務する漁業会社は、飛行機からの目視で魚影を探し、それを漁船に伝えるということをしている。最近よくテレビで放映される、大間のマグロ漁船のハイテク装置に比べると、隔世の感。
二大怪獣によりさんざん街中を破壊されても、この漁業会社の社員たちは、焼け焦げたビルの中で、明るくせっせと後片付けをしている。社長は、拠点をすぐ北海道の支店に移し、再興を目指す。この前向きの姿勢に、心を打たれた。これが敗戦後の日本の姿でもあったのだろうし、また、この40年後に、阪神大震災で再び街が破壊された後の人々の姿にも重なるものを感じたのであった。
小泉博の同僚パイロット、千秋実も味わい深い。
会社社長の笠間雪雄がどことなく円谷英二に似ていた。
ゴジラアンギラスも、ギニョールを多用。
DVD特典の、1500枚近いスナップ写真が圧巻。(リモコンでの操作は面倒だが。)