『ブロードウェイのバークレー夫妻』

kenboutei2006-05-20

先日アマゾンから届いたDVDをさっそく鑑賞。
コンビ解消から10年後、そして最後のアステア=ロジャース映画。
踊りもふんだん、しかもカラー。何も言うことはない。
最初はアステアとジュディ・ガーランドで企画されたものだったが、ガーランドが精神的に不安定で解雇され、ジンジャー・ロジャースとのコンビが復活したという。しかもストーリーは、ミュージカルで活躍していた女優が本格派の舞台女優を目指すようになるという、もともとのアステア=ロジャースのコンビ解消を題材としており、この話にロジャース当人が出演することになったというのも、何とも運命的である。ガーランドとの交代の経緯も色々あったようだが()、ここは、素直に名コンビの復活を喜ぼう。
二人が再び「They Can't Take That Away from Me」で踊るシーンが一番好きだ。
ジンジャー・ロジャースは、既に若くはないが、成熟した女性の優雅な踊りを魅せてくれる。決して懐かしさだけで魅了しているわけではない。
ミュージカルとしても傑作の部類に入るのに、未公開だったとは不思議だ。
オスカー・レヴァントの出演も嬉しい。久しぶりに『巴里のアメリカ人』や『アメリカ交響楽』が観たくなった。
有名な、たくさんの靴とアステアが踊る特撮シーンは、それほど面白くはなかった。