八月納涼歌舞伎「東海道四谷怪談」

kenboutei2004-08-25

歌舞伎座納涼歌舞伎第三部『東海道四谷怪談』を観る。チケット入手が難しいとの情報もあり、実は明日休みを取って朝から並ぼうと思っていたのだが、今日、昼休みに歌舞伎座の窓口に行くとまだ当日券が残っており、その場で購入、終業後に赴いた。一階東側の補助椅子での観劇。
数年前にもほとんど同じ配役で、この納涼歌舞伎の時に観ているが、今回の方が充実していたように思う。特に隠亡堀が、役者が揃って良かった。勘九郎三津五郎橋之助福助のだんまりが、大歌舞伎の風格さえ漂ってきているように感じ、面白かった。もっとも、全体的には「四谷怪談」としての怖さのようなものは感じられなかった。序幕、三津五郎の直助権兵衛が花道で「藤八、五文、奇妙」と言うのは、当時の風俗らしいが、思っていたよりも早口だった。
筋書の上演記録を見ると、三角屋敷は昭和60年代以降一度もかかっていないようだ。また、初演のお岩は3代目菊五郎だったのに、当代や菊五郎劇団がこの芝居を手掛けないのには何か理由があるのだろうか。

・・・明日の休みはどうしようかな。