『処女が見た』

kenboutei2010-03-18

神保町シアターの乙女映画特集。三隅研次監督の『処女が見た』(何というタイトルだ。) 昭和41年の大映京都。
不良少女の安田道代が、若尾文子の若い尼に預けられ、最初は反抗するが、高貴な人柄に惹かれ、更生していく。しかし、若尾文子の方は、若山富三郎(当時は城健三朗)の破戒僧との愛欲に溺れ、懐妊し、苦悩の末に自殺。真相を知った安田道代は、復讐のため若山富三郎を誘惑し、橋から落として殺す。
光と影がシャープな白黒映画。
若尾文子の唇右下のホクロが官能的。尼僧姿も良い。
安田道代は、なんとなく好きになれなかった。