11月国立劇場 乱歩の芝居

kenboutei2008-11-08

国立劇場11月歌舞伎公演、『江戸宵闇妖鉤爪』を観る。
午前11時30分開始で、午後2時5分終了。途中30分休憩があるので、実質2時間の芝居。
しかし、最後の浅草奥山の場だけ観れば充分なので、2時間でも長過ぎた感じ。
個人的には、「大力茶屋」に続く「トホホ芝居」。(と思ったら、同じ脚本家ではないか!)
錦吾、鐵之助、高麗蔵の奮闘だけが唯一の救い。
三役やる春猿(これも芸のない演出だが)は、乱歩の時代の雑誌に描かれる挿絵の女性像にはぴったり嵌る。
劇中劇で、芝居小屋に掛かる花道が上手にあるのは、それでいいのだろうか?
・・・まあ、あまり書き残しても意味はないな。
客の入りは結構良く、企画的には国立劇場の勝利。(そこしか取れなかったとはいえ、1万円超の特別席を買ってしまった自分が敗北者かな。)