『インクレディブル・ハルク』

kenboutei2008-09-01

雑誌『映画秘宝』の記事で、随分と褒めていたので、期待を込めて観に行ったが、個人的にはそれほどでもなかった。
アン・リー監督の『ハルク』はなかったことにして、改めて作り直したとのこと。なるほど、コアなアメコミ・ファンにとっては、今回の方が面白いだろう。
変身しても破けないズボンの謎や、心拍数が上がると変身してしまうのでセックスもできない、などの小ネタを、きちんと織り込むことが、この手の映画には必要なのである。
まあしかし、それはこだわりのあるファンにとってのことで、自分は、そこまでのハルクマニアではなかった。(「ハルクマニア」じゃ、ホーガンのファンか)
ひたすら、リヴ・タイラーがでかいのに可愛いなあ、とばかり思っていた。
冒頭のブラジルのスラム街が圧倒的な景観。
ヒクソン・グレイシー柔術(?)の師匠として、ブルース・バナーに精神コントロールのための呼吸術を教える。
テレビの『超人ハルク』でハルク役のマッチョマンが、警備員役でピザを食べる。(アン・リー版でも彼は警備員だったような気がする。)
ラストでは、同じマーベル・コミックの『アイアン・マン』の主人公が登場するのだが、アメコミに疎い者は、映画が始まる前の予告編を観なければ、絶対にわからない。
・・・そんな映画でした。
 
終業後、新宿のオデヲン座で。(銀座近辺では有楽町スバル座で上映していたのだが、今は朝1回しかやっていないのであった。)
かなり久しぶりの新宿。少し猥雑さが戻っているようだ。