火事?

今日は久しぶりに、行きも帰りも徒歩通勤だった。
帰路の途中、うどん屋に寄り道して夕飯をとった後、のんびり歩いていたら、消防車2台がけたたましくサイレンを鳴らして通り過ぎて行った。自分のマンションへはもう真っ直ぐ数分歩けば済むところ、その同じ方向へ消防車は走って行く。まさか、と思いつつ足を進めると、果たして、いくつかの赤いランプが、まさに自宅前で明滅しているようである。
今朝は火の始末をしただろうか、いやそもそも朝に火など使っていない(朝食はシリアルに牛乳だった)、どこかで漏電でもしたか(そういえばノートパソコンはずっと電源オンのままだが)、もしかして他の部屋からの出火か、それなら防ぎようがない、だとすると自分の部屋はどうなっているだろう・・・などと、悪い方へ悪い方へと考えてしまうが、どこかでは、そんなはずはない、という気持ちもあって、心配しながらも、歩みを早めることはなかった。
自宅へ向かうための最後の大きな交差点を渡ると、一台の消防車は、サイレンを鳴らさず、元来た方向へ帰って行った。
残りの一台とパトカーが、やはり自分のマンションの前に停まっていたのだが、消防員や警官は、隣のマンションに出入りしていた。
消防車の方は既に出していたホースを巻き直して、帰り支度をしているようで、見物人が話しているのを横で聴く分には、どうやら火災報知器の誤作動があったらしい。
何となく中途半端な喧噪の中、ようやく帰宅。マンションも自分の部屋も、何事もなし。やれやれ。
この通り沿いでは、以前にも一度ボヤ騒ぎに遭遇しており(その時は実際煙も出ていた)、都会での一人暮らしの不安と心細さなんてのも、柄にもなく思ってしまった。