五月新橋演舞場・昼の部

去年に引き続き、吉右衛門一座の歌舞伎公演。(まだ「吉右衛門劇団」と言ってはいけないらしい。)
『鳴神』染五郎初役。今朝も早く目が覚めてしまったせいか、眠くて仕方がなかった。染五郎は、無難。雲の絶間姫に芝雀。両者ともに、荒事・歌舞伎十八番の面白さはあまり感じられなかった。
鬼平犯科帳〜大川の隠居』これは傑作。「鬼平」は、小説もテレビも全く無縁であったが、非常に面白かった。特に、歌六の老泥棒が見事。歌六の代表作になるだろう。吉右衛門鬼平ももちろん立派。大詰の二人の対決、会話が胸に滲みた。「大川の隠居」という渾名の巨大鯉と、この話の関連はよくわからなかったが。
『釣女』吉右衛門の醜女がキュート。
終演後、タクシーで三宅坂へ。