最後の『演劇界』と、星新一

教文館で購入。(アマゾンで注文した方がポイントもつくのだが、直に手にとると、その場で欲しくなる。)

演劇界 2007年 05月号 [雑誌]

演劇界 2007年 05月号 [雑誌]

『演劇界』は、この号で休刊。夏に小学館からリニューアル創刊するそう。
折しも、プロレス専門誌の『週刊ゴング』も休刊となった。こちらは経営スキャンダルが契機となっているが、ライバル誌の『週プロ』もかつての勢いはなく、インターネットの普及に伴い、こうした活字による「舞台批評」の雑誌にとっては、厳しい時代になったものだと、つくづく実感する。(プロレスも一種の舞台芸術で、歌舞伎との共通性が非常に高いと、常々思っている。)
また、役者と批評家の付き合い方も、色々と難しくなっているのだとも思った。(これまたプロレスも然り。)
星新一 一〇〇一話をつくった人

星新一 一〇〇一話をつくった人

星新一は、自分が最も影響を受けた作家の一人。大学での日本文学講義の作家論の課題にも、星新一をテーマに論文を書いた。(タイトルは、『根源的問い掛けによる観念の小説』だったかな。)
ちょうど就職した頃に、1,000作品を突破し休筆宣言し、自分もだんだん熱が冷めていった。亡くなったという記事に触れた時も、かつては一番入れ込んだ作家ではあったが、それほどのショックは感じなかった。
まさかこんな伝記が出るとは思わなかったが、やはり大好きな作家なので、じっくり読んでみよう。