雪下徒然

北国育ちのせいか、雪を見ると血が騒ぐ。
久しぶりに、東京にも雪が積もった土曜日。
午前中は、早稲田の演博へ二度目の「大阪歌舞伎展」を観に行くつもりで、防寒着も万全に出掛けようとする直前、改めてチラシを確認すると、何と展示は昨日で終了していた。今日までと勘違いしていたのだった。
代わりに、プールへ。
近所の公園内のグランドは、すでに白一色。光が反射し、目が眩しい。しかし、こういう感覚が何だか懐かしい。
プールは、さすがにあまり人はおらず、のんびりと1キロくらい泳いだ後、喫茶店でスパゲティの昼食。
一旦帰宅した後、八丁堀でセミナーを受け、更に神保町に向かう。
古本屋を何軒か回った後、先日購入した光渓の錦絵3点を引き取りに、別の古書店へ。
夕方過ぎて、クリーニング屋、近所のスーパー。
この間、雪はずっと降り続けていた。
いつもは喧噪の夕方の幹線道路も、雪に音が吸収されて、どことなく静か。札幌に住んでいた頃をつい思い出した。
帰りの公園や広場には、雪だるまが作られていた。ピカチュウの形をしたものがいくつかあったが、それが今様の雪だるまとして、景色に馴染んでいた。