「ザッツ・エンタテインメント PART2」

kenboutei2004-12-20

ザッツ・エンタテインメント PART2」を観る。(今気がついたのだが、「エンタテイメント」ではなく、エンタテイ「ン」メントなのですね。ンは余計な気がするけどなあ)
冒頭から、フレッド・アステアジーン・ケリーが唄って、そして踊りだす! 最初の5分だけで、このビデオは買う価値がある。当時アステアは76歳。しかし、そのステップはRKO時代と同じように華麗で、腕を上げたポーズなどのエレガンスさも失っていなかった。驚異的なシーンだ。リアルタイムでアステアに親しんだファンが当時この場面を観た時は、さぞ驚喜、感涙しただろうなあ。淀川さんは何て言っていたのかなあ、なんてことまで気になってしまった。ジーン・ケリーもこの時60代だったそうだが、そうは見えない程若々しい。
もちろん他にも、グレタ・ガルボグレース・ケリーの息を呑むほどの美貌や、アステアとジンジャー・ロジャースの「ブロードウェイのバークレイ夫妻」のダンスシーン(今回は、JAZZYなタップだ)など、見所は沢山あって、あっという間の130分だったが、今回特筆したいのは、ご存知「水中の女王」エスター・ウィリアムス。(勝手に「ご存知」と言ってしまいます。) 水泳選手から映画界に転身した、ジョニー・「ターザン」・ワイズミラーの女版なのだが、どんなに激しい水中アクションでも、にっこり笑っているのが、凄い。水中はもちろん、猛スビードで疾駆する水上スキー上でも、ヘリコプターから海に飛び込んで、浮かんできた直後も、いつでも、にっこり。観ているこっちが、「おい、笑ってるよ」と呆れてしまう。まあ、現代の目からは完全に「イロモノ」にしか見えないのだが、この「ザッツ〜」シリーズでも、先日観た「ジークフェルド・フォーリーズ」でも、まさに「女王」扱いなのである。自分にとっては未知の女優。もっと彼女について知りたくなってきた。

ザッツ・エンタテインメント PART2
ワーナー・ホーム・ビデオ (2004/11/19)