「ミッション・トゥ・マーズ」

すっきりした気分で、「ミッション・トゥ・マーズ」を観る。よくできた、ベタなSFジュブナイル映画。かつてクラークやアシモフヴォークトなどを夢中で読んでいた自分にとっては、ちょっと懐かしいセンス・オブ・ワンダーを感じさせた。結末は、今となっては手垢のついたものだが、SF好きの中学生におすすめ。冒頭のパーティーでの長廻しや、水に映るハンマーのショットなどは、ヒッチコック好きのデ・パルマ監督ならでは。「2001年宇宙の旅」と同じような、宇宙船内を歩くショットなども。監督としては、新しい「2001年」を撮ったというところか。それにしても、こういう映画をもデ・パルマに撮らせてしまうハリウッドとは、何とも不思議なところだ。「ミスティック・リバー」のティム・ロビンスがここにも出演していた。

ミッション・トゥ・マーズ
ブエナビスタ・ホームエンターテイメント (2004/03/19)