「大学は出たけれど」「東京の女」

小津のサイレント、「大学は出たけれど」と「東京の女」を観る。ともに「非常線の女」と同じDVDの一巻に入っていた。「東京の女」の田中絹代は、「非常線の女」と違い、いかにも田中絹代らしい。何となく、今度アテネ・オリンピックにも出る卓球の福原愛ちゃんに似ている気がした。後年の小津作品に出演した時と同じような構図のシーンもあった。（「大学は出たけれど」にも田中絹代が出演している。最初の登場シーンの高島田？の髪型がすごい。）主演の岡田嘉子が何ともいえず艶っぽくて良かった。ふと弟を見つめるシーンや、横を向いて遠くを観るシーンなんかが、魅惑的だった。弟役の江川宇礼雄は、後のウルトラQの一の谷博士だ。