演博・市川團十郎家代々

kenboutei2004-06-27

早稲田大学演劇博物館での、海老蔵襲名を記念しての成田屋に関する特別展(「市川團十郎家代々」)が今月で終わりだということだったので、思い切って自転車で行ってみた。午前中だったので、客は二、三人程度。五代目、七代目の書などが掛軸として展示されていて、最近掛軸を集めだした者としては、随分興味深かった。一番印象に残ったのは、八代目の死絵。刀を自ら突き刺そうとしている場面が描かれており、結構ショッキング。国貞っぽいのだが、死絵には作者名が書かれていなかった。そういうものなのかもしれない。九代目團十郎と五代目菊五郎の「紅葉狩」がビデオ上映されていた。初めて観たが、九代目の女形が写真だけで想像していたのとは違って、雰囲気があって良かった。少年期の六代目菊五郎も山神役で登場。日本最古のフィルムの中でもその動きは機敏で、今にも足踏みの響きが聞こえてきそうだった。帰りに、奇麗なお姉さんのアンケートを受けるが、あまり気の利いた答えができなかった。
早稲田に自転車で行ったのは初めて。途中で道に迷ったが、案外近いことが判明。少なくとも新宿へ行くよりは近い。また機会があれば行ってみよう。帰りは神楽坂経由で帰る。