『ちりとてちん』

kenboutei2008-03-29

朝の連続テレビ小説、『ちりとてちん』が今日で終了してしまった。
録画して夜観るパターンが多かったが、朝の連ドラを、第一話から最終回まで全て観たのは初めて。毎日観るのが楽しみだった。
今日の最終回は、昨日の感動の余韻のような感じで淡々と進み、その分終わってしまう寂しさも一入ではあった。
このドラマは、落語をモチーフに、時の流れで受け継がれていく、親と子や師匠と弟子の間の交流を、見事に描いた傑作であった。テーマがしっかりしており、初回から最終回まで一貫した筋立てを持ち、巧みな伏線の張り方など、作者の職人芸に唸された。(藤本有紀は、『ミニモニ。でブレーメンの音楽隊』の作者でもあったのだなあ。あれも伏線がうまく、面白かった。)
特に昨日の、貫地谷しほり和久井映見のやりとりは、感涙。自分も気になっていた、小浜を出る時の母親への一言を、最後のオチに持って来るとは、全く、良質の小説を読んでいるような思いであった。(ああ、そういえばこれは「テレビ小説」だったのだ。)
最初は貫地谷しほり目当てで、もちろん彼女は最後まで極めて魅力的だったが、他の全ての出演者も、とても愛しく思えた。
・・・DVDボックス、どうしようかなあ。

ちりとてちん 完全版 DVD-BOX I 苦あれば落語あり(4枚組)

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ちりとてちん 完全版 DVD-BOX II 割れ鍋にドジ蓋

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ちりとてちん 完全版 DVD-BOX III 落語の魂 百まで

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