『踊るマハラジャ★NYへ行く』

kenboutei2007-06-02

久しぶりに部屋で映画を観る時間ができた。最近は仕事が重くなってきて疲れ気味なので、とにかく肩の凝らない映画を選ぶ。
アメリカでの成功を夢見てNYへ来たインド人の若者が、ひょんなことからセックスの伝道師(グル)となって巻き起こす、典型的なB級コメディ映画で、深夜か土曜の昼間にテレビ放送されているような類い。
インドのマサラ・ムービーの隆盛に便乗したハリウッド作品だが、思ったよりもミュージカル・シーンがないのが不満。ストーリーも、もっと面白くできそうなところが中途半端な出来で、はじけ具合に乏しい。
とはいえ、ヒロインのヘザー・グラハムはポルノ女優という設定で、彼女の魅力は十分堪能できた。
最後は当然ハッピーエンドで、インド人とヘザー・グラハムを乗せた赤いオープンカーが突然空を飛ぶシーンは、本家『ムトゥ』の白馬の馬車の疾走を思い起こさせた。(終わり方としては、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』だが)
英語のオリジナル・タイトルは、単純に「The GULU」で、さすがにオウム以降の日本でこのまま売り出せなかったのは理解できるものの、もう少し気の利いた邦題はなかったものか。