『RENT/レント』見納め(?)

kenboutei2006-07-07

これで4度目。今回も会社帰りに銀座テアトルシネマ、午後9時15分のレイトショー。

座席をあえて前方にしたのだったが、ややスクリーンと近過ぎて、全体を眺めるには不向きであったのが、少し心残り。
もう4度目なので、字幕を読むのもうざったく、ただただ画面を見つめ、音楽に浸っていた。
5月中旬に一度目を観て以来、通勤中のiPodではずっとオリジナルキャストのCDを聴いていて、もう曲順も頭にインプットされている程身体に染み付いている。
したがって、今回はじっくりとオリジナルCDと比較でき、特に、オリジナルキャストと異なるミミ役のロザリオ・ドーソンの声の特徴が良くわかった。
オリジナルの方(ダフネ・ルービン・ベガ)の声は、キュートで荒削り、声が時々裏返るところに色っぽさがあったが、ロザリオは、ダフネより少し低音で大人っぽい。
どちらかというと、ダフネの声の方が好きだが、かつて観たはずの舞台のことは殆ど忘れているので、彼女のイメージがなく、実は、ロザリオのイメージでダフネの声と言うのが、一番しっくりくる。
ロザリオの歌う『WITHOUT YOU』は、少しあっさりしていて、オリジナル版の「あなたがいなければ死ぬ」というフレーズの叫びが、物足りなかった。
全体に、映画版の方の音楽は、洗練されているというか、オリジナルキャストを含めて、舞台版での歌いっぷりよりも、迫力には欠けている。これは、映画と舞台の違いでもあるのだろうが、例えば、マークとロジャーが別れた後に再会する、『WHAT YOU OWN』の、あのギターの刻みが聞こえなかったのは、少し寂しい気がした。
最後は、エンジェルのショットで終わるのだが、その後のクレジットタイトルでの音楽は、最初から『SEASONS OF LOVE』を流してくれた方が良かった。(しかも、再び映画冒頭と同じく、全員でステージで歌うシーンにしてくれていれば、言うことなし。)
とまあ、あれこれ細かいところに文句が言えるほど、コアなファンになりつつあります。(まだまだRENTheadsを名乗る程ではないが)
同列で観ていた女性が途中からボロ泣きでした。
テアトルシネマのレイトショーは、今度の金曜までだが、もう行けないだろう。
後は、DVD(日本版)を早く観たい。

↑発売されたら教えてくれるようだ。