なかなか辿り着けない。

天気の良い日曜日。
今日は自転車で上野の東博へ行き、その後アキバ経由で銀座に出て買い物し、最後は床屋に行こうと計画していたのだが、あいにくの東京マラソン。自転車では簡単に規制コースを突破できない。
結局徒歩で行く。(前にも同じことがあった。)
日比谷線で上野に行くと、駅前に古書センターがあったので立ち寄る。神保町のような整然とした分類はされていない、雑然とした店。学術書の横にエロ本があったり、同じ本が別の棚にもあったりするような、ある意味では正統な古本屋である。
こういう店の方が、専門分野内での相場観とは無関係の値決めをするので、案外安く買えたりする。と思って、色々見て回るが、何しろ陳列がデタラメで、重ね置きも多いので、結局それほど面白い本は見つけられなかった。それでも、国貞の艶本と、太田記念美術館で昔開催された展示会の図録(なんと、富本豊前太夫のカラーの大首絵が載っている)と、ジェノバ美術館のコレクション画集を全部で2,000円で購入。(神保町だとその倍はしただろう。)

↓馬づら豊前

思わぬところで時間をとり、既に昼を過ぎてしまい、駅前で食事をしてから、東博へ。この時点で既に疲弊しており、ざっと観て終わる。
地下鉄でアキバへ行くのは面倒になり、そのまま銀座へ出て買い物。既にマラソンの規制は終わっていたが、客は多く、それだけで嫌になり、用を済ませて早々に退散。再び地下鉄に乗ると、もうそれ以上のことはしたくなくなり、床屋はあきらめ、真っ直ぐ帰宅。思い描いていたことの、半分しかできなかった。
まあ、よくあることだが。
出発前に、いつものクリーニング屋に寄ったら、ちょうど渋井陽子が往路を走り抜けて行くところであった。