歌舞伎<映画

今年は、久しぶりに映画館で映画をよく観た。
数えてみると、71本。会社帰りに神保町シアターに行く機会が増えたのが大きい。(それだけ仕事がヒマだったのかと突っ込まれると弱い。酒を飲む頻度は変わっていないし・・・)
学生の頃は、年間200本以上観たこともあったが、社会人になってからは、年に10本も観れば良い方だった。1本しか観なかった年もある。
今のマンションに移ってからは、DVDも普及しだしていたので、家でのホームシアターを楽しむ方が増えたが、それでも30本程度がせいぜいであった。
映画を観る機会が減ったのは、一方で歌舞伎・文楽を本格的に観るようになったためでもあり、ここのところずっと、映画を観るより歌舞伎を観る回数の方が多かった。
今年の歌舞伎観劇回数は、42回。(去年は過去最多で50回だった。東京で公演があれば殆ど行っていたのだから、松竹にとってはカモみたいな客だろうな、きっと。)
久しぶりに、映画の方を多く観た年として、記憶に留めておこう。(といっても、殆ど古い映画ばかりで最新の封切は全くキャチアップしていない。また、DVDの方も今年はわずか3本しか観ていない。)
それにしても、歌舞伎でも映画でも、やたら数を観れば観る程、観た途端に忘れてしまいがちになる。記憶力の著しい低下もあるにはあるが、「観る」という行為が、あまりに慢性化してしまった部分も大きいだろう。昔は歌舞伎を観る前などは、わくわくしていたものだが、今は歌舞伎座に行ってから初めて今日の演目を知るような始末である。(はっきり言って、このはてなダイアリーに残しておかなければ、何を観たかなど、全くわからなくなっているだろう。)
「さよなら歌舞伎座公演」にブツブツ文句を言っていながら、その原因の一端は、むしろ自分の観劇態度にあるんだよなあ。
・・・さて来年はどうなるのでしょうか。