『柔らかい肌』

kenboutei2009-09-15

神保町シアタートリュフォー特集3本目、『柔らかい肌』。(本当は同じ日に3本観ている。)
著名な文芸評論家と若いスチュワーデスの不倫の物語。
今回初めて観るが、これは若い時期に観たとしても、なかなか理解できなかっただろうなあ。
どんなに社会的地位を獲得したとしても、奇麗な女性を求める男の気持ちは若い時分と変わりなく、むしろ社会的成功があるからこそ、何とかできるだろうと、冷静さを装いつつ、無謀な行動に走っていくのである。(その冷静さが、実は滑稽なのだが。)
最近、成瀬の映画を結構観たせいか、そうした日本映画に似ているような感じも、しないでもない。
タイトルから、もっと濡れ場があるのかと期待もしたのだが、それはなかった。(『失楽園』じゃないんだから。観てないけど。)
スチュワーデス役のフランソワーズ・ドルレアックは、カトリーヌ・ドヌーヴの姉とのこと。(確かに似ている。)