『スターレック 皇帝の侵略』

今月最初で最後のDVD鑑賞。（たぶん）
タイトルとパッケージで、『スター・トレック』のパロディであることは一目瞭然。リバティで見つけた時は、こんな映画があったのかと驚いた。しかも、フィンランド映画。
宇宙船のデザインなど、あまりに露骨、いくらパロディとはいえ、『ギャラクシー・クエスト』のような洗練さもなく、ストーリーもただの宇宙船バトルで退屈を否めない。
CGはともかく、役者の演技やロケ地での撮影などが何だか安易で、随分レベルが低いなあと思って観終わったのだが、DVDに添付の「スターレック読本」（読本といっても折り畳んだ一枚の紙だが。）によると、アマチュアの自主制作でネット公開したのを、手直ししたものらしい。
自主映画となると、逆に、よくここまで作ったものだと、感心する。地球上で、戦車と一緒に進駐するUSSエンタープライズ号（ではなく、CPPキックスタート号）のイメージなどは、なかなか秀逸であった。
恒星日誌が、「皇帝ブログ」なっていたのも、面白かった。（これは翻訳の工夫かもしれないが。）
とはいえ、以前に観た『スカイキャプテン』同様、あくまでマニアックな趣味の世界で、商業映画として評すべきものではない。
フィンランド語（？）が飛び交う映画を観ることができたのは、貴重な経験であったが。
「読本」の裏に印刷されたポスターが素敵。

スターレック 皇帝の侵略 [DVD]