『黄金バット』

京橋。
実写版の『黄金バット』があることは以前から知ってはいたが、これほど程度の低いものとは思わなかった。
学生の自主映画でも、もっとましな絵が撮れるだろう。
そういうチープさを楽しむ能力が、観ている方に求められる映画でもある。
白黒のシネマスコープ。冒頭のタイトル・ソングがアニメでお馴染みの、「どこ、どこ、どーこから来るのか黄金バーット!」だったのが嬉しい。(映画の後に、アニメが作られたそうだ。)
髭面の千葉真一が主演。
出演者として「ミスター・黄金バット」も紹介されていた。声はもちろん、小林修(『宇宙大作戦』のチャーリーだ!)。笑い声が、アニメの時よりも、やや品がなかった。
黒衣の衣装に四つ目をつけただけの、ナゾーも、見方によってはチャーミング。
黄金バットが、突如海上に浮かび上がったアトランティスの洞窟内の棺から、片膝を立てながらゆっくりと起き上がる動きが面白い。
『地獄』沼田曜一が、ナゾーの手下として(名前がケロイド!)、期待通りの怪演。

黄金バット [DVD]

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