昭和42年9月

会社帰り、図書館に寄り、朝日新聞の縮刷版を閲覧。
今日は、長十郎が前進座を一方的に非難する談話を発表し、その後中国の国慶節に参列するため出国した、昭和42年9月の記事を読む。
この前月に共産党に離党届けを出し、病気休養していた長十郎は、いつものように穏やかな表情で話をし、前進座設立の頃に触れると、涙声になったという。
「突然の話で驚いており、すぐに東京に戻って調べる」という主旨の、翫右衛門のコメントもあった。
記事は、「前進座、分裂か?」というサブタイトルがつけられていた。
これまで手に入れていた前進座関係の書物では、銀座東急ホテルで行われた、翫右衛門らの記者会見の写真しか見たことがなかったので、談話中の長十郎の写真や、中国に出発する飛行機の前での写真などが載っていたのも、収穫。
この出来事自体が9月末のことなので、その後の展開を確認するには、次月以降の縮刷版を閲覧しなければならないが、今日は時間切れでここまで。(いちいち申請して書架から出してもらうのが、何とも面倒だ)
しかし、昔の新聞を眺めるのは面白い。つい他の記事や当時の広告にも目が移ってしまう。
「王、42号もフイ」などという巨人戦の見出しの付け方に、時代を感じる。