キャンディーズ特番

kenboutei2006-08-14

NHKハイビジョンの『わが愛しのキャンディーズ』を、今観終わったところ。
たしか先月BSで放送され、それほどのファンではなかったのでスルーしていたのだが、いやいや、実に見応えがあった。
まず最初の60分、キャンディーズの歌を、きちんとテレビ放映時のフルコーラスで紹介する。途中のインタビューも最小限に留め、歌中心に構成しているのが偉い。
それらの曲を(コアなファンでなかった自分でさえ)全て口ずさめるのも、すごいことだ。そういう時代だったのだなあ。(紅白での「年下の男の子」のテンポが異常に遅かった。)
歌中心ではあるが、途中『見ごろ、食べごろ、笑いごろ』のコントが少し挿入されるのも、何とも心憎い。
そして、後半の30分は、怒濤の後楽園球場ラスト・コンサートに突入。
90分間、ほとんどキャンディーズの歌で満腹状態。当時のファンは、さぞ狂気したことだろう。
個人的には、解散宣言した日比谷野音ライブの映像が興味深かった。あの有名な、「普通の女の子に戻りたい!」というランちゃんの台詞は、まさに痛切な叫びであったのだなあ。
「全キャン連」なる存在も、今回初めて知った。ファン主催のコンサートもやっていたとはね。
それにしても、ちあきなおみの特番もそうだったが、最近のNHKの、この手の番組の作り方は、非常にうまいと思う。とかく過去の映像を使う番組は、それだけでは芸がないと思われるのを避けてか、余計な投書や取材を重ねてしまいがちなのだが、あくまで当時の歌にスポットを当て、その映像に全てを語らせているところが、潔く、心地良く、それが正解だと思う。
この分だと、今度のザ・ピーナッツ特集も、期待できそうである。
・・・録画していなかったのを、かなり後悔。(たぶん、また放映してくれるだろう・・・と、かすかに期待。)
ところで、アイドルの引退や解散というのは、ソロで山口百恵、グループでキャンディーズにとどめをさすのであろう。これ以降の引退・解散は、(ピンク・レディを含め)二番煎じの感を拭いきれなくなった。かくして、モーニング娘。は、解散もせずに、転がり続けるのだろう・・・か(?)
キャンディーズでは、実はミキちゃんが一番好きだった。(←ファンでないと言っておきながら。)
あの解散から、28年も経つのかあ。(当時は中学生だったのか。)