6月歌舞伎座・夜の部

kenboutei2003-06-08

歌舞伎座夜の部。確かに博多座もよかったが、歌舞伎座のこの雰囲気に触れると、心が落ち着く。鈴が森は、染五郎権八がニンであった。幸四郎の幡随院長兵衛は、名乗りで五代目幸四郎や八代目のことを言うのがうれしい。新藤茂の講義で見た鼻高幸四郎の錦絵をまざまざと思い出した。「御所五郎蔵」は、意外と面白かった。初めて観る時鳥殺しもよかったが、最後の皐月と五郎蔵の心中の場が、胡弓と尺八を奏でながらの名場面であった。仁左衛門の姿に玉三郎以上に惚れ惚れした。
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