6月博多座・昼の部

会社の制度説明会などで、九州出張。そのまま福岡から帰る予定であったが、博多座で歌舞伎をやっていることを知り、昨日はそのまま博多で宿泊。本日、予定外の歌舞伎鑑賞となった。
その、博多座昼の部。八犬伝は一通り。眼目は七段目菊之助のおかる。新橋演舞場以来2度目。先月のお熊は、渡辺保に鬘と化粧がまずいと批判されていたが、今日のおかるは、まずその鬘と化粧がきまっていた。これまでは現代風の顔のつくりであったが、今日の菊之助には、古典味を感じた。もっと端的に言えば、ふと下を向いている時の顔のたたずまいが、歌右衛門に似ていた。これは菊之助では初めて感じたことである。台詞はともかく、雰囲気は既におかるそのものであった。対する松緑は、まずい、まずい。特に台詞は相変わらずどなっているよう。吉右衛門の由良助は、ここで評するのは失礼であろう。紅葉狩は、ほとんど寝ていた。
博多座は、ものすごく立派。三階からも花道が十分見え、文句のつけようがない。こんなのが東京にもできたらと思わないではいられない。東京以外で観る歌舞伎はこれが初めてであった。地方なりの反応の良さがあって、これもまた新鮮な体験であった。
帰京後、プールへ。疲れているのか、元気なのか。